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スーパーコンピューターで経済分析を。   

 研究でMATLABを使っているのだが、遅くて仕方がない。ハードなシミュレーションをする可能性を考慮して、高性能なラップトップコンピューター(Intel Core2 Duo T7800 2.6GHz and Memory 2GB)を購入したのだが、その能力の半分しか使えていないことが判明した。インテルのCore2 Duoは最新のデュアルプロセッサ方式で、2つのCPUで並列処理をすることができるはずなのだが、肝心のMATLABが並列処理に対応していないため、本来の性能の50%しか使うことができていないことが判明。もっとも残りの50%が余っているので、MATLABシミュレーションの最中でも、他のソフトウェアを快適に動作させることができるのも確かなのだが。
 そんな話をしていたらComputer Science Departmentの人が、「遅いならスーパーコンピューター使えばいいじゃん」と気軽に言ってくれて笑ってしまった。スパコンを使って経済分析をやることってあるんだろうか。金融工学の数値解析シミュレーションをスパコンでやることはあるらしいが、マクロ経済モデルの事例は聞いたことがない。IMFや各国中央銀行が使っている大規模モデルでも、通常のワークステーションで実行するレベルだろう。経済モデルが十分に発達すれば、その時代の最先端のスパコンを利用した経済シミュレーションをする日が来るかもしれない。まだまだ先だろうけど。
スーパーコンピューターで経済分析を。_a0040702_191135.jpg

(上)日本の「地球シミュレータ」を破って世界最速になったIBMのスーパーコンピューター「ブルー・ジーン(Blue Gene)」。1997年にチェスの世界チャンピオン・カスパロフを破った「ディープ・ブルー(Deep Blue)」の1,000倍の演算能力だとか。どうでもいいけど、なんでIBMは「青」が好きなんだろう。

by sohei719 | 2008-02-18 19:13 | 研究

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